４　ホワイト フードゥス
			フードゥス（Hoodoos）というのは岩塔のことですが、ここだけで見られる奇妙な形をした白い岩塔群はペイジという街からずっと山奥に入った辺鄙な場所にあるために殆ど知られておらず、アメリカの観光ガイドブックにも紹介されていません。したがって、日本人でここの写真を撮りに行った人は非常に少ないと考え、1日を割いて行ってみました。
	ここに行くには車で荒賂をいける所まで行き（約30分走行）、あとはこの川底を3.5マイル（約6km）も遡って行かなくてはなりません。雨が降って水量が多いと登山靴では無理なために地下足袋を用意していたのですが、幸いこの日は水量が少なく、登山靴のまま行けました。 　石のごろごろした川底を歩くこと2時間余り、目の前に奇妙な形の岩塔が見えました。 石灰岩の白い崖が崩れて、その一部が塔の形で残っているように見えます。 　皿に奥へ回ると、細いのやら太いのやらニョキニョキ立っていました。頭が茶色く、まるで巨大なマツタケです。 　不思議なことに殆どの岩塔が茶褐色の帽子を載せており、中にはかなり傾いているのがあるのに落ちないことです。 　根元に私の友人が写っていますが、それと比べてもかなり高いというのがお判りになるでしょう。それにしてもこの地域は地震がないのでしょうね。 　石灰岩の岩壁が水に溶け、更にそれが鍾乳洞のように固まって面白い形になっていました。