２　ザイオン国立公園
			ラスベガスからソルトレークシティに通じる高速道路（I-15）を2時間ほど走るとザイオン国立公園に到着します。 ザイオンとは旧約聖書に出てくる「神の国」を意味し、屏風のように垂直に立ち並ぶ巨岩は高さが300〜700mもあり、見上げるザイオンキャニオンは荘厳な雰囲気を醸し出しています。
	車道から次々と険しい山々が顔を出します。しかし景色に見とれていると道路の脇は切り立った崖です。しかもガードレールも無く、景色に見とれて車輪を外したら”一巻の終り”です。 　ザイオンを訪れて最初に目にするのがこの大岩壁です。赤茶けた岩肌と紺碧の空が見事なコントラストです。 　それぞれが一枚岩でできている鋭い剣先が空に突き出ており、異様な風景です。 　ザイオン国立公園の奥地「シートニックドライブ」へはマイカー規制が行われており、このシャトルを利用しなければならなりません。 　無料なので気に入った場所で降りて、次のシャトルが来たらそれでまた先へ行くというふうに気軽に利用していました。 　そそり立つ岩峰、形状に加えて赤茶けた岩肌が異様な雰囲気を醸し出しています。 　公園内にある博物館の裏手に聳える大岩壁を総称して「タワーズ・オブ・ザ・バージン」と呼ばれ、垂直に切り立っています。 　どこを見ても荒々しい岩肌ですが、面白い形をしたものもあります。何となく恐竜のような動物の顔のように見えました。 　ザイオンの地層は太古の海底の堆積物が重なってできたものだそうです。 　この地層が隆起して様々な縞模様の岩肌を描いています。そしてそこに根付いたサボテンが彩を添えていました。 　同じく積層状に露出した岩肌が、美しい波模様の影を描いてちょっとした写真になりそうでした。