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安曇野の魅力は、北アルプスの山並みをバックにした広々とした田園風景ですが、やはり目の当たりにすると何回眺めてもその都度感動を新にします。
ただし、残念ながら今回だけはシンボルとなる「常念岳」が厚い雲に覆われて顔を見せてくれませんでした。 |
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ガイドの説明によると、「安曇野」という地名は筑紫（北九州）で海運を営んでいた「安曇族」という一族が東遷してこの地に定住したからだそうで、そのため筑紫地方と類似した風習や食文化、方言等が今でも残っているとのことです。
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ガイドが次に案内してくれたのは、特産のリンゴの果樹園でした。
幸い許可を貰ってくれたので、このように畑に入っての撮影ができました。 |
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長野県のリンゴ生産量は青森県に次いで第２位、確かに青森のようにリンゴ園が見渡せる先まで広がっていました。 |
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蕾は紅色で花弁は白、その入り混じった色のグラデーションがとてもきれいです。
花は一つの枝に５・６個付きますが、実を太らせるために中心の１つだけ残して他は全部摘み取らねばならず、その作業が大変なようでした。 |
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果樹園の中に置かれたミツバチの巣箱、リンゴの受粉と蜜の採取の一石二鳥を狙っているのに感心しました。 |
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蜜を集めては次々と巣箱に戻ってきています。
リンゴのハチミツって、どんな味なのでしょうか。 |
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北アルプスの伏流水が源の蓼川のほとりにやって来ました。
雪解け水が川幅一杯に溢れそうに流れ、両岸には新緑の若葉が眩しく輝いていました。 |
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暫く蓼川に沿って進むと対岸に３棟並んだ水車小屋、日本の原風景がそこにありました。 |
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蓼川の流れは伏流水が源流となっているだけあって澄み切っており、川底に漂う水草もはっきり見えました。 |
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この流れでボート遊びを楽しむ人たち、身も心も清清しい気持ちになることでしょう。 |
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この３棟の水車小屋は、黒澤明監督の「夢：Dream」その８話「水車のある村」の撮影のために平成元年に建造され、撮影後も観光用にそのまま残されているのだそうです。 |
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水車小屋のある蓼川に隣接して「大王わさび農園」がありました。
稲の田圃のようになっているので、「わさび田」と呼ばれているそうです。 |
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わさびは清流が命なので、水が澱まないように手入れが大切なようです。
わさびはれっきとした日本原産植物で、奈良時代から日本の食文化に入り込んでいたそうです。 |
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わさびは川原のように石ころばかりの畝に植え付けられており、よくこんな環境で育つものだと感心させられました。 |
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乏しい栄養分に加えて年間通じて冷たい水に浸かり、そのために生育は非常に遅くて植え付けから収穫まで約２年の歳月がかかるとのことでした。高価な筈ですね。 |
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安曇野に来て驚くのは、絵を描いている人が非常に多いことです。
一心不乱に絵を描いているその脇に、小さな道祖神が立っていました。 |
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道祖神は、疫病から村を守る神、旅人の安全を守る神、五穀豊穣を祈る神、子孫繁栄の神などそれぞれ彫られている像に意味があるそうですが、これは子孫繁栄を祈るものでしょうか、お雛様のように睦まじく並んだ男女の像がありました。 |
